概要
VTuber事務所主催のプロセカ大会「LinkUp杯」において、運営責任者として参画。 「プロセカ公式支援プログラム対象大会」という重みのある大会で、技術と運営の両面からサポートを行いました。
プロジェクトの背景
自身の主催大会(ぬるんと杯1st)の成功を受け、知り合いのVTuberからの打診を機に、公式支援を受けた大規模大会の運営に挑戦。 今回は主催(YouTuber)としてではなく、裏方である「運営責任者」として、組織的な運営体制の構築を目指しました。
大会コンセプト:次元を繋ぐ架け橋
- VTuber部門: 完全招待制。勝者インタビューでリアルタイムにアバターを動かし、VTuberの魅力を音ゲーファンへアピール。
- 一般部門: 実力主義。3人1組のチーム制を採用し、同系統の大会に一石を投じる特殊システムを導入。
VTuber(2次元)と人間(3次元)が互いの魅力を再発見できる「異文化交流」を目指しました。
技術的な挑戦
1. NDIを活用した分散処理システム

ぬるんと杯1stでの「PC1台ですべてを処理する」限界を超え、計6台のPCと5つのOBSを連携させる大規模システムを自宅スタジオに構築しました。
- 負荷分散: PCごとの役割を明確化し、合成に必要な負荷を大幅に低減。
- 映像伝送: NDI (Network Device Interface) を採用し、LAN内での高品質・低遅延な映像伝送を実現。
- メイン・サブPC間は10Gネットワークで接続。
- NDI Bridgeを活用し、物理的に離れた場所にある機材とも連携。
- VDO.Ninjaの活用: 8名のVTuberの立ち絵(Vモデル)を同時表示するため、ブラウザベースの伝送ツールを採用。
2. 運営の「オフライン化」と効率化
遅延をなくし、密な連携を取るために、運営メンバー(主に関西圏)が自宅スタジオに集まる「オフライン運営」を実施しました。
- 集計システムの自動化 (Excel VBA):
- ローカルExcelで集計を行い、結果をテキストや画像として自動出力。
- これをOBSが読み込むことで、手動でのテキスト書き換え・画像差し替え作業を全廃しました。
- NAS読み込み問題の解決:
- NAS上のファイルを直接OBSで読むとフリーズする問題に対し、StreamDeckとFastCopyを連携させ、「ボタン一つでローカルにコピー→OBS反映」というワークフローを確立しました。
- Replayシステム:
- OBSの録画機能を活用し、次の試合の準備時間に即座に前の試合のリプレイを流す運用を実現。
デザイン面での刷新
本大会は「プロセカ非公式大会支援プログラム」の対象であり、公式からの素材提供を受けました。 これらをベースに、独自の素材や演出を組み合わせて画面作りを行いました。

実際の配信画面:

成果
- クオリティの向上: 技術・演出・デザインの全ての面で、前大会を大きく上回るクオリティを実現。
- コミュニティへの貢献: 優勝者へのゲーム内称号付与(一般初の機会)を実現し、大きな注目を集めました。
- 異文化交流の達成: 大会後、出演VTuberの配信に音ゲーファンが訪れるなど、コンセプト通りの交流が生まれました。
技術だけでなく、影響力を持ったコンテンツとしての「大会」を成功に導くことができました。